仮想化技術の導入で新たなバックアップ戦略の構築が必要に


仮想化の採用をさらに推し進める企業は、データバックアップと災害時復旧 (ディザスタリカバリ) 戦略の全面的な見直しを迫られる。と言うのも、従来の方法では新しい仮想化システムにうまく対応できないからだ。

Symantec のデータ保護グループでシニア バイスプレジデントを務める Deepak Mohan 氏は、仮想化技術の導入により、データバックアップと災害時復旧に新しい方法論が必要となる理由を2つ挙げている。その1つは、仮想マシンが管理部門のチェックなしに勝手に増殖する、仮想化のスプロール現象にまつわる問題だ。Mohan 氏は、「仮想マシンの配備は容易で、ねずみ算式に増えるため、データという視点から考えると管理の複雑化を引き起こす」と述べている。

もう1つの理由として、仮想化環境においてはアプリケーションの保護/復旧が困難な点が挙げられる。仮想マシン間、または仮想マシンと物理サーバーとの間にまたがってアプリケーションが配布されると、バックアップ システムや復旧システムにさらなる負担がかかる。そのうえ、VMware の『VMotion』などのアプリケーションを使えば、仮想マシンを1つの物理サーバーから別の物理サーバーへと移動させることも容易なので、追跡やバックアップがさらに難しくなる。

Mohan 氏は、各企業の最高情報責任者 (CIO) に対し、仮想化技術を導入したらできるだけ早く、データバックアップと災害時復旧戦略の再構築を行なうことを推奨している。同氏によれば、1台の物理サーバー上で20台の仮想マシンが動作している場合、従来のバックアップ方式では、データ保護製品を使って1つあるいは複数のファイルを復旧可能にするためには、IT 部門は仮想マシンごとにバックアップをとり、さらに仮想環境全体のスナップショットを1回とる必要があるという。

これに対し、Symantec の企業向け主力製品『NetBackup』では、新しい方式が利用できる。この製品では、ユーザーは仮想化環境のスナップショットを (複数ではなく) 1回だけとれば、このスナップショット イメージをもとに、よりきめ細かなファイルの復旧が可能になる。

こうしたきめ細かい復旧機能は、仮想化が試験的導入の段階から、トランザクション集約型アプリケーションを利用する実稼働環境へと移行するにつれて、ますます重要となっている。



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